校長あいさつ
初島小中学校は、静岡県唯一の離島にある小中併設校です。現在の校舎は、平成9年度に完成したログハウス2階建て校舎となっており、とても素敵な校舎です。また、校歌は、有名な「阿久 悠」氏による作詞と「三木たかし」氏による作曲によって誕生した「地球の丸さを知る子どもたち」という曲名がついた、本校の子どもたちも大好きな素晴らしい校歌です。
本校の令和6年度の児童・生徒数は、小中学校合わせて9名、家庭数は4世帯となっています。保護者は、学校の教育活動にとても協力的で、学校行事やPTA活動など様々な面で支えてくれています。地域の方にも子どもたちや学校を温かく見守っていただき、地域総がかりで子どもたちの成長を見ていこうという思いが伝わってきます。本校には、郷土祭と呼ばれる学校行事があり、子どもたちは初木神社の例大祭の時期に合わせて、校外で鹿島歌を披露したり、神輿や神楽を舞ったりします。そんな時にも、地域の方は優しく見守り、応援してくださいます。その他、体育祭を地域の方々と一緒に実施したり、文化祭では地域の方の様々な作品を展示したりするなど、本校ならではの特色を生かした取組が行われています。
初島小中学校の強みは、小規模校であり、少人数学級であることです。そのため、学校行事や児童会・生徒会活動では、一人ひとりが役割をもち、責任をもって取り組んでいます。学年の枠をこえて上級生と下級生がかかわる機会も多く、好ましい人間関係を自然に学んでいきます。一方で、一人又は二人の学年もあるなど、同学年の児童生徒との協働的な学びという点では難しさがあり、今後も引き続き研究が必要です。この点については、近年、ICTの活用や一人1台端末の普及によって、他校との連携や複数の学校をつないだオンライン授業など、今までにはなかった形態の授業や指導方法も全国的に少しずつ広がりが見られるようになってきました。本校でも、タブレットの利用も含めた様々な可能性を探っていくことが大切であると考え、新たな取組を進めています。
初島小中学校では、これからも職員が一丸となって学校の特性を生かした学校・学級経営と学習指導の深化・充実を目指した取組をすすめると同時に、地域の期待に応える教育活動を推進していきたいと考えます。
初島小中学校 校長 髙橋 賢